通信№60 リレーエッセイ
~おおさかひがし リレーエッセイ 第6走者~
「みんなが支え合う地域社会を目指して」
今里にある「一般社団法人 社会福祉学び支援協会:障がい者就労移行支援事業所スリーピース今里」の瀧川さんよりバトンを頂きました、児童発達支援・放課後等デイサービスおおきな木真法院町(天王寺区)の灰谷と申します。
現在玉造にある児童発達支援・放課後等デイサービスおおきな木では新体制として女性社員が児童発達支援管理責任者兼管理者を務めています。
この2月からは更に1名の保育士の方も加わり、日々子ども達への支援を子ども達と一緒に楽しみながら職員一同務めております。
JR玉造駅のそば、東成区に開設した「おおきな木」はこの3月でちょうど3年と6カ月が経過し、今は4年目の年になりました。
運営法人である株式会社ワンハート代表の「生まれ育った東成区の地域の子どもたちへ」という思いからのスタートでした。
児童福祉法に基づいた児童発達支援、そして放課後等デイサービスは「療育」が求められています。
様々な障がいを抱えるお子様が現在、そして将来にわたり、少しでもその生き辛さを軽減できるようにプログラムや活動からアプローチしています。
おおきな木でのプログラムは主にカレンダー形式になっています。
主にはさをり織り、ムーヴメント、おやつ作り、アート体験、外出活動です。
また、児童いきいき放課後事業(いきいき)での受け入れが難しく、放課後活動による心身の育成を図るのが困難なお子様にとっての居場所としての機能も兼ね備えます。
それぞれの活動を通して発達や社会性の確保を支援していく形ですが、地域の方々とのつながりも大切に考えています。
東成区は人との繋がりの濃い地域です、昔ながらの下町文化が今も息づき事業所が面する路地では皆さんが声をかけてくださいます。
地域的なイベントでも、ひがしなり街道玉手箱(現:みんなの玉手箱)のイベント参加やひがしなりミュージックフェスタへの参加、近隣の方にお越し頂くバザー(店員さんを子どもたちが体験しました!)や、ハロウィンでは近隣を仮装してお菓子を頂きにまわったりと(笑)
子ども達がたくさんの人と出会い、いろんな体験ができるように企画しています。
『ちがいを知り、認め合う』
お子様を支援させて頂く中で、保護者様の支援につながることもあります。
「障がい」を知らない人からの誤解、お子様が誤解され、保護者様が疲弊してしまう事もある中で支援を行うのは児童に対してだけではありません。
保護者様への情報提供や、保護者様同士の交流会不定期ではありますが、どなたでも参加頂ける事業所解放イベントなど、大切なのは、場を通して知ることだと考えています。
お子様の事だけでなく、同じデイに通われる別のお子様の事を知る。
成人された方の障がいの事を知る。
それは、必ず障がいの無い人が、障がいを持つ人の事を知る機会になると信じています。
放課後等デイサービスは18歳までを対象とした制度です、デイ利用中はもちろん、子ども達は卒業した後も当然人生は続いていきます。
保護者様が家庭だけで背負い込むのではなく、そして福祉の制度だけでなく、地域のみんなで子どもの成長を応援する。そんな形がもっともっと深く広まっていけばと思います。
誰もが毎日を笑顔で過ごせる社会になりますように。