通信№58 リレーエッセイ
東成みんなで子育てできる町へ
東成区まちづくりセンターの岩崎さんよりバトンを受け取りました、一般財団法人 梛 児童発達支援・放課後等デイサービス『なちゅらる』の岸上です。
なちゅらるは平成26年7月放課後等デイサービスとして開所、翌年4月に、児童発達支援指定を受け、現在ご利用契約児約30名(4歳から高校1年生まで)で、一日定員10名が楽しく活動しています。
児童発達支援・放課後等デイ
サービスとは、児童福祉法に基づき、発達の気になる(療育が必要と認められる)子ども達の支援の充実のために創設されました。発達の気になる子どもに対し療育の場、放課後等の居場所であるとともにレスパイトケア(ご家族にかわり一時的にケアを代替えすることで、日々の疲れをリフレッシュしてもらう家族支援サービス)としての役割を担っています。
数年前、支援の必要な子供が通うデイサービスは少なく、東成区では3事業所しかありませんでした。子どもを利用させたいけれど一杯で断られたという声をよく聞きました。私も不安を抱える親の一人でした。なんとか開設しなければ!と、経営なんてド素人でしたが、様々な方たちのお力をお借りして立ち上げにこぎ着けました。
東成区に住んで20年。地域の方たちに支えていただきながら、時々小さな壁や大きな壁にぶつかりながら5人の子どもを育ててきました。
おおさかひがしさんの真ん前の片江小学校にみな通い、今も末っ子がお世話になっています。子ども5人産む。は予定道理でしたが、まさか我が家に障がいを持つ子どもを授かるなんて思ってもみませんでした。
まさか、病気になるなんて・・・まさか、離婚するなんて・・・
まさか、こんな失敗するなんて・・・まさか、我が子が不登校になるなんて・・・
まさに、まさかの連続。生きていれば楽しい事もたくさんあるし、辛く悲しい事もたくさんあります。予定通りにならないのが人生だと、つくづく感じます。
でもいつも誰かが優しく手を差し伸べてくれ、温かい声をかけてくれて、なんとかやってこれています。
少し想像してみてください。どんな人でも事故や病気で身体に様々な支障を持たれることもあるでしょうし、年老いて認知症になる可能性なんて誰にでもあります。
障がい者にとって生きやすい世の中作りを考える事、そこに私たち誰もが幸せに生きていけるヒントがあるのではないでしょうか
限りある人生、みんなが「幸せな人生だった!」と思えるような世の中をみんなで作っていきたいと思います。未だ私も模索中です。良いアドバイスがあれば教えてください。
一般財団法人 梛児童発達支援・放課後等デイサービス なちゅらる
岸上麻乃